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お知らせ

輪島市指定文化財のキリコ公開

 

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当館では9月15日に輪島市指定有形民俗文化財「中島屋の大切籠」が

公開となりました。所有者は輪島市深見町大谷内地区の切籠でございます。

真ん中の(中フク)の漢字は「蒙福徳」モウフクトク、と書かれております。

 

中島屋の大切籠の概要と変遷

※中島屋のあった鳳至町は鳳珠郡(現輪島市)に所在し、東南は鵠巣・河原田、西北は大屋に接し、北流する輪島川河口西岸に立地する。鳳至町は古くから海運による交易が盛んであり、藩政期を通じて大きく発展した地域である。

中島屋は近世には加賀藩の蔵宿を務め、酒造や質屋も兼業するなど隆盛した。嘉永六年(1853)、

中島屋三郎三エ門により豪華な大切籠が制作され、住吉神社秋祭りに担ぎ出された。中島家はめいじになって凋落、

同一〇年(1853)、深見の大谷内集落が大切籠を買い求め昭和初期まで出御していた。昭和55年(旧)キリコ会館に貸し出され、以後常設展示されていた。用材は、档、欅、杉が使われ、総輪島塗・布着せ・本堅地・黒漆塗りが施されている。経年仕様による劣化や虫害が著しく、漆や箔の剥落が目立つほか、高ダシの絵や、中胴の浮字・絵が時代によって改変がみられる。また、担ね棒の四本のうち日本が取り替えられている。